坐骨神経痛とは?
ABOUT
坐骨神経とは腰からお尻の筋肉の中を通って、足に伸びる神経です。下の絵の筋肉の間から出ている黄色い線が坐骨神経です。

この坐骨神経が、何かしらの影響を受けて痺れや痛みを出すのが坐骨神経痛です。
多くの患者さんの場合、お尻の筋肉(絵の赤い部分)が硬くなって、硬くなった筋肉が坐骨神経を刺激することで痺れや痛みが出ます。
痛みのタイミング
前に屈むと症状がでる場合や何もしていないのに症状が出る場合など人によって痛みが出るタイミングは違います。
同じ坐骨神経痛なのになぜ人によって痛みの出るタイミングが変わるのでしょうか?
それはどこが原因で起きているかによって変わってくるからです。
例えばお尻の筋肉が硬くて症状が出る方や、太ももの筋肉が硬くて症状を出す方と人によって原因は様々です。
また、筋肉の硬さの違いで症状の出るタイミングも変わります。
痛みの範囲
痛みの範囲も患者さんによって違います。
例えば、坐骨神経を100の力で握るのと、60の力で握るのでは症状の強さは変わります。
握られている場所ももちろんそうで、坐骨神経はお尻からつま先まで神経が伸びているので、どこで坐骨神経が握られているかも痛みの範囲を変えることになります。
なので、坐骨神経への刺激の強さによって、お尻から太ももまでなのか、お尻から膝まで、膝から下など、患者さんによって症状の出る範囲が変わります。
坐骨神経痛で見られる症状ということでここまで書かせて頂きましたが、簡単にまとめると、「お尻のあたりから足に出る痺れや痛みのこと」です。
- いつ頃から痛みが出るか
- どのような姿勢の時に痛みが出るか
- どこからどこまで痺れや痛みが出ているか
以上の項目をまずはチェックしていただくことが改善への一歩に繋がります。
考えられる原因について
CAUSE
「お尻の筋肉が硬いことで坐骨神経を圧迫して痺れや痛みを出す」
坐骨神経痛と聞いて一番最初に思い浮かぶ原因です。
なので、お尻の筋肉が柔らかくなれば坐骨神経痛の症状は基本的には改善されます。
では、どうやってお尻の筋肉を柔らかくするのでしょうか?でもその前にもっと重要なことがあります。
それは
「なぜ、お尻の筋肉が硬くなったのか?」
という原因を理解しておかないと何度も痛みを繰り返してしまいます。
筋肉のほぐし方については、少し乱暴な言い方になりますが、鍼でもマッサージでも電気でもなんでもほぐれれば何でもいいです。
ですが、いくらほぐしてもお尻の筋肉が硬くなってしまった原因を見つけて、そこをちゃんと治療しないと、またお尻の筋肉が硬くなります。
【原因】お尻の筋肉が硬くなる
お尻の筋肉に限った話ではないのですが、お尻の筋肉も今回の坐骨神経と同じように周りの何かしらの影響を受けて硬くなっている可能性が高いです。お尻の筋肉の場合、広背筋という背中の筋肉とか太ももの筋肉と動きが連動します。
もう少し詳しく言うと、筋膜という筋肉を包む膜が体全体につながっています。なので広背筋や太ももの筋肉がたくさん働いて硬くなると、その影響を受けてお尻の筋肉も一緒に硬くなります。
もちろん逆の場合もあります。
お尻の筋肉が硬くなってしまう原因は「広背筋や太ももの筋肉が硬い」がまず一つ考えられます。
広背筋や太ももの筋肉について
広背筋や太ももの筋肉は、お尻の筋肉と直接のつながりがある筋肉です。
この2つの筋肉が硬いままだと、いくらお尻の筋肉をほぐしても、すぐに硬さが元に戻ります。広背筋や太ももの筋肉が硬くなってしまうのは、人によって原因が様々なのでここですべてを説明することはできません。
当院の治療やメンテナンスコースにて一人一人のお身体の状態をチェックし、原因についてはお伝えさせていただいております。
お悩みの方は当院までご相談ください。
ほぐし方については動画にて説明してますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
広背筋のほぐし方
太もものほぐし方
【原因】姿勢が良くないこと
もう一つ考えられるのは、「姿勢が良くないこと」です。
姿勢はすぐにどうにかできるものではありませんが、改善するために自分でできることはあります。
それは、「首の筋肉をほぐすこと」です。
なぜ首の筋肉をほぐすことが姿勢改善になるのか。
姿勢が悪いときの頭の位置を確認してみて下さい。

おそらく、頭は肩の位置よりも前に出ていると思います。
これはもうほとんどの患者さんに共通していると思います。実は首の筋肉が硬いと、首の筋肉に頭が引っ張られて体より前にきます。
頭が体より前にあると、体の重心は主にかかとに乗るのですが、重心がつま先に乗ってしまいます。実際に重心をつま先に乗せて立ってみて頂きたいのですが、つま先に乗るとふくらはぎや太ももの裏側の筋肉に突っ張る感じとか、力が入ってる感じが出るかと思います。
逆に、重心をかかとに乗せて立ってみて下さい。足の裏側の力が抜けるのが分かると思います。
つまり、重心をつま先に乗せて立つのは足の裏側全体に負担をかける立ち方です。この立ち方が続くと、足の裏側全体の疲れが筋肉の硬さになって、その硬さはお尻の筋肉に伝染します。そうしてお尻の筋肉が硬くなりそれを放っておくと、坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛になります。
簡単にまとめると、
- 首の筋肉が硬くなる
- 頭の位置が体の前になる
- 重心が前にずれる
- 足の筋肉に負担がかかる
- お尻の筋肉も硬くなる
- 坐骨神経痛になる
このような流れで坐骨神経痛になるまでの道筋がわかると、治療の大事なポイントが首の筋肉だということが分かります。
改善のために
IMPROVEMENT
どのようなことが原因で坐骨神経痛が起こるかがお分かりいただけたところで、最後に最も重要な 「どのように改善するか」の説明になります。
当院では、操体法・内臓治療・頭蓋治療・マッサージ・鍼・矯正などいろんな技術を学んできた中で、実際の施術で坐骨神経痛に特に有効だった方法をご紹介いたします。
ただし、これはセルフケアの方法ではなく、実際に当院で坐骨神経痛の施術に用いる方法です。坐骨神経痛で悩まれている方は是非最後まで見て頂ければと思います。
当院の施術計画
坐骨神経痛に限らず、どの症状でも当院の大まかな施術計画は、
- まず症状を取り除くこと
- 痛みの原因を探してそれを取り除く
という流れで施術を行います。
坐骨神経痛で例えると、痛みや痺れを出す原因の多くはお尻の筋肉の硬さにあります。
なので、最初にお尻の筋肉の硬さを取る施術をおこない、痛みや痺れの改善を目指します。ある程度改善できたら、「なぜお尻の筋肉が硬くなったのか?」という原因を探して、お尻の筋肉が硬くならないようにしっかりお身体を整えます。
お尻の筋肉の硬さをどうやってとるか?
まずは直接の原因となっておるお尻の筋肉をほぐします。
8割くらいの患者さんが痛がるのですが、直接ほぐす方法が一番柔らかくなります。
後は、お尻の筋肉だけだとほぐれにくかったりするので、一緒にお尻の周りの筋肉もほぐしたりします。柔らかくするだけだと硬さがすぐに戻るので、ここで操体法という方法でお尻の筋肉を動かし硬さがすぐに戻るのを予防します。
お尻の筋肉は、足を「外側に回して硬くなる」か「内側に回して張る」状態で坐骨神経を圧迫するので施術でも、足を内側か外側に回すように動かして、お尻の筋肉を動かすことで本来の正しい状態に戻します。
例えば、足を内側に回すと痛みが出る(張っている状態)場合、その反対の外側に回す動き(収縮させる動き)をすることで、内側に回した時の痛みは改善したりします。重要なポイントは外側に回す時なのですが、痛みや違和感が出ないところまで内側に足を回してから外側に足が回らないように足を固定します、固定した状態で2割くらいの力加減で5~10秒間、外側に回すように力を入れてキープします。
これを3セットくらいやるとお尻の筋肉を押した時や動かした時の変化が分かります。お尻の筋肉を柔らかくしたら、次はお尻の筋肉を硬くしてしまう原因への施術をします。
ここが坐骨神経痛を改善するために一番大切なポイントです。上記の方法でお尻の筋肉を柔らかくしてもこの原因が放置されていたら硬さがもとに戻ってすぐに再発してしまいます。
どうやって原因を見つけるか?
施術の前に必ず全身、毎回検査をしてその日のお体の状態を確認しています。
基本的に施術は全身行います。
そうすると基本的には全身ある程度柔らかくなります。
ですが、特に硬いところはすぐに柔らかくならないので硬さが残ります。
残った硬さのある場所が原因として一番の問題点なので、そこを重点的に施術をおこないます。
特に自分で出来る効果的な方法があれば、その方法をセルフケアの方法として施術後にお伝えしてます。
自宅でもケアすることができれば、より再発の予防になって安心して過ごせると思います。実は多くの患者さんに共通する原因があります。
「広背筋(背中の筋肉)や太ももの裏側の筋肉が硬い」
「重心の位置が前にずれること」
でお尻の筋肉が硬くなりますということを冒頭に記載しました。
全て大事なのですが、中でも「重心の位置が前にずれている」というのが特に重要です。
なぜなら広背筋や太ももの裏側の筋肉が硬くなる原因になっている可能性があるからです。
ここで重要なのが、重心の位置が前にずれてしまう原因です。
これは一言で言うと「生活習慣」なのですが、例えば食事の栄養のバランスに偏りがあると、特定の内臓に負荷が強くかかります。
内臓も筋肉でできているので過剰な負荷がかかると硬くなります。体は、疲労が溜まった内臓を守りたいので、背中を丸めることで(猫背になって)守ります。猫背になると、人体で一番重いと言われている頭の位置が前にきます、そうすると自然と重心の位置が前にずれます。
疲労の溜まった内臓は優しく圧迫してあげる(内臓治療)ことで、循環が良くなり少しずつ疲労が抜けて良い状態に戻るので、内臓に対する施術と操体法で全身の筋肉の状態を良くしながら施術を行います。
当院では痛みの原因となっているポイントをまずはほぐして痛みを軽くし、原因となっているところを探します。治すことはもちろんですが、
「再発しないこと」も重要なことと考えています。
再発しないために原因を明らかにし、そのポイントを徹底的に改善していきます。
坐骨神経痛は痛くなると日常に支障をきたすこと、睡眠を妨げることになります。
坐骨神経痛がなかなか治らなくてお困りの方は、是非当院までご相談くださいませ。
完治を目指すだけでなく、再発せずストレスのない毎日を送るためのサポートをいたします。
初診料が無料になるオンライン予約
通常初回5000円ですが、オンライン予約をすると初診料2000円が無料になり、3000円で初回の診療が受けられます。
診療時間
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